契約の締結および手付金の授受以降、引渡し・残金清算日までには、買主のローン
手続きや売主の不動産の抵当権等の抹消手続き、測量作業、その他様々な引渡し準備のために日数がかかります。したがってこの間に、売主は引渡しができるように、売買契約書に記載された合意事項に基づいて準備を行います。この準備を怠ると、契約で定められた履行義務違反になり、損害賠償の対象となる場合もありますので、きちんとした準備が必要です。
引渡しは契約時に約束した状態で行なわなければなりませんので、引越し後の状況を確認しておきましょう。
売買契約書に契約の解除条件や停止条件等の期限付特約が付いている場合
はその期限以降に準備を進めましょう。
引渡しと引越しのスケジュールは、先に引越してから引渡しをおこなううのが
通常ですが、転居先の関係で先に決済をしてから引渡しをしなければならない場合は、契約時に買主に了承をもらっておく必要があります。
書類等の準備や諸手続き
(1)権利書の準備
(2)借入金返済および抵当権等抹消の依頼
(3)固定資産税、都市計画税の評価証明書、納税通知書
(4)管理費等の分担金算出用領収書類
(5)買主に渡すべき管理規約、借地権譲渡承諾書、覚書類など権利関係の書類
(6)その他引渡しに必要な書類や手続きの準備(建築確認申請書など)
(7)引渡し日までに引越し
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